こんにちは、なかよしです。
今回は透明水彩の描き方についてご説明です。
水彩画やるなら透明水彩!「でも、とっても難しそ~」と思うかもしれないですね。
絵画教室に通うとメインで透明水彩の描き方を教わる事になります。
でも、透明水彩をやってみたけど、なんか絵の具が混ざってイマイチ上手く描けないよ〜
きっとそのような人っていっぱいいると思います。
透明水彩は塗り方があるのです。
コツは水の分量です。
筆に浸す水の量を上手くコントロールすることなのです。
基本的なやり方をしっかりマスターすれば、綺麗な色彩を出す事は簡単にできます。
ゆっくりで良いので一つ一つ覚えていきましょう。
これから解説する基本的な塗り方を覚えれば、きっとあなたが描きたかった絵に近づけると思います。
それではいってみましょう!
ウェット・イン・ウェット
透明水彩の最も基本的な塗り方が「ウェット・イン・ウェット」いわれる技法です。
先に紙に水を塗り、紙が濡れている状態の時に絵の具で塗る技法です。
濡れている状態だと、上に絵の具をかるく置くだけでその色が広がります。
下の写真では先に黄色を塗った部分がまだ濡れている間に軽くピンクをなじませる感じで塗るとこのようになります。
黄色とピンクの境目がフワーとした感じになります。
二つの色が自然と混ざり合って独特の趣が楽しめます。
コツは紙がしっかりと濡れている間に軽く塗る感じです。
紙の表面が乾いてくると拡散しなくなってきてます。
その時はまた水分を含んだ筆で軽く塗ったりすると上手くいきます。
まだ濡れている状態でさらに他の色を使ってみましょう。
紫やオレンジ色など筆に水分を十分に含ませ、色をぼかす感じで塗ってみましょう。
すると、紫色が拡散されて綺麗な色彩になります。
あなたが好きな色で試してみて下さい。
注意することは筆に別の色を付けたまま、また他の色を加えない事です。
色が知らぬ間に混ざって暗い色になってしまうのでしっかりと筆を洗ってからが良いと思います。
焦らず、丁寧に行えば、水の広がりでキレイな色合いになると思います。
水の動きに任せてフワーとした色彩を出せるのがウェット・イン・ウェットの特徴になります。
ウェット・オン・ドライ
今度は逆に乾かしてから次を塗る、色の層を重ねていく塗り方になります。
重ね塗りをして透明感を演出する技法です。
しっかりと渇いた後に行いましょう。
中途半端ですと色が濁ったりしていまいます。
すぐ取り掛かりたい時はドライヤーで乾かすこともお勧めです。
下の写真の花ではまず周りの花びらをウェット・イン・ウェットで薄くピンク色で塗っています。
渇いた後に周りの花びらに紫色を塗ります。
その時の筆に含ませる水分量は多すぎないようにしましょう。
多すぎると周りもにじんでしまいます。
柔らかい筆で軽く塗り重ねる感じです。
下の絵の具を溶かしてしまわない程度で素早く描く事が大切です。
その後に真ん中の花びらなどを赤で塗りましょう。
注意するところは何度も重ねて塗らない事です。
もし、水分が多い時などは素早くティッシュや布でポンポンとふき取るのが良いと思います。
他の技法
・スパッタリング
他にもスパッタリングという絵の具を飛び散らす技法があります。
これは前回、星のイルカを描くブログで紹介してますのでぜひ見て下さいね。
リフト アウト と バック ラン
これらは水彩画を描いた後に十分に水を含んだ筆でもう一度塗る事です。
この二つの技法とも絵の細部を描きたい、もっと味わいを出したい時に使います。
絵が半分くらい湿った状態が好ましいです。
リフト アウト
例えば葉っぱの筋を出したい時、すでに描いた葉っぱに水分を含ませた細筆で線をなぞります。
するとその線の部分が薄くなり、筋のように見えてきます。
このように薄くしたい部分を筆でなぞる方法です。
バック ラン
水分を含ませた筆をちょんと置く感じです。
すると、その触れた部分がにじんできます。
水で広がり、カリフラワーのような模様になり味わいが出てきます。
ただの水だけでなく、好きな色を使うことも良いので色々試してみましょう。
まとめ
基本のウェット・イン・ウェットとウェット・オン・ドライを覚えると透明水彩をかなり上手に描けるようになります。
まずはゆっくりとこれらをマスターしていきましょう。
水彩画のもっとも優れているところは水の自然な働きで想像しない味わいが出ることだと思います。
基本を覚えることで自然の味わいがプラスされるのです。
ぜひ、じっくりと一つ一つマスターして、透明水彩を楽しんでいきましょう。
では、またー!
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