今、メディアでも多く出てきたHSPという言葉、より自分らしく生きていく事を考えよう

HSP

こんにちは、なかよしです!

最近、テレビなどのメディアにも度々出始めてきている「HSP」という言葉。先日、メンタリストのDaiGo(ダイゴ)さんがテレビで紹介されてました。

みなさんはHSPについてご存じでしょうか?

HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で「とても繊細で、敏感すぎる人」という意味です。

HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、生まれ持った性質であることがわかっています。

臨床研究心理学者のエレイン・N・アーロン博士が1996年に提唱されました。

統計的には人口の15%~20%。5人に1人はいるとされる『性質』であり、逆に約8割の人はこの性質にはあてはまらない為にHSPの特性は共感を得ることが難しく、その結果、まわりに合わせようと無理をして生きづらさを感じてしまう性質といえます。

HSPは病気や弱みでもなく、生まれ持った心の特徴になります。

HSPの方は、周囲の状況にとても敏感です。この気質を持つ方は職場や家庭などの中で気疲れしやすく、生きづらく感じている方も多いのです。

僕自身、約2年前にHSPだったという事に辿り着きました。それまではどこか他の人と違う、親との考え方とも違うなど人に相談することも出来ずに一人で悩んでました。それで40冊以上の心理学の本も読みました。中々、しっくりする答えが出ないまま日々を過ごしていましたが、たまたまネットでHSPについての記事を読んだ時、「これだ」と思いました。やっと自分について理解できたとすっと心から納得したのを覚えています。

HSPの気質は決して弱点ではなく強みも多くあります。この強みと弱みを自覚することでより自分らしく生きていけるきっかけになります。

HSPの「DOES(ダス)」と名付けた4つの特性


アーロン博士によると、HSPには「DOES(ダス)」と名付けた各々の性質の頭文字を取った4つの特性があります。
しかし、この4つのうちに1つでも当てはまらない人はHSPではないと定義されています。

D-「Depth of processing 」
・考え方が多岐にわたり、物事を深く掘り下げ考える
・一を聞いて、十のことを想像して考えられる
・想像力が豊かである
・相手の本質を見抜いてしまう。その場の雰囲気を深く読み取ろうとする。
・物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる
・生き方や哲学的なものごとに興味がある

O-「Overstimulation 」
・刺激に敏感で疲れやすい
・人混みや大きな音が苦手、一人の時間が必要
・多くの人と長時間いると、気疲れしやすく帰宅後どっと疲れる
・人の些細な言葉に傷つき、しばらく忘れられない
・繊細なことに過剰なほど驚いてしまう
・マルチタスク、競争などの状況だと混乱する

E-「Empathy and emotional responsiveness 」
・人の気持ちに振り回されやすく、他人の感情に共感してしまう
・人が怒られていると自分のことのように感じてしまう
・悲しい映画やドラマなどに感情移入し、泣いてしまうことがある
・人のちょっとした仕草、目線、声音などを察して、思っていることがわかってしまう
・失敗すると自分ことを否定してしまうなど自己肯定感が低い
・相手の事を思いやることができる

S-「Sensitivity to subtleties 」
・あらゆる感覚、直観力が優れている
・機械音や騒音が気になってしまう
・強い光や日光のまぶしさなどが苦手
・臭い敏感で気分が悪くなってしまう
・肌着のタグやチクチクする素材が受け付けられない
・五感が鋭く感受性が豊かである。第六感がはたらき、よく当たる


この「DOES(ダス)」の性質をよく理解することで無理のないストレスの少ない生活に近づきます。環境次第で精神状態の安定や心の安らぎを感じ、活き活きとした自分らしい生き方を見つけられるのです。


なぜ疲れやすくなるのか知っておこう

なぜHSPになるのかという生物学的な答えに脳の情報伝達を司る機関、偏桃体の発達にあるとの見解があります。その発達により、目や耳、五感で普通の人よりもより高度で多くの情報が自然に脳に送り込まれているのです。

職場の遠いところでのパソコンのキーボードの音が気になる。電車内でも人の靴音が気になるなど普通の人には全く気にならないような事に気づいてしまう。HSPの人は常に脳がフル稼働し、目や耳、五感をもってして情報を自然に吸収しています。関節視野角も非常に広く、目の端でとらえた事象に考えを巡らしてしまいます。通常、気にならないことも自然に気付いて考えてしまう為、疲れやすいという現象が起こるのです。

また、大勢集まるパーティーや職場に多くの社員が在籍している場合でも自然に多くの人たちの情報が入ってきてしまいます。人の一挙手一動作を無意識で追い、その人が今何を感じ、何が必要かなどを自動的に考えてしまうのです。仮に自分の位置より遠く離れた人の動きも時として察知してしまうので、それらに関しても考えを巡らしてしまう。結果、帰宅するとどっと疲れてしまう事が往々にしてあるのです。

HSPの人は決して他人と接することが嫌いというわけではありません。むしろ、感情移入、共感力が普通の人に比べ強いために色々と気付いてしまい、その人のしてほしいだろう事をしてあげようとしてしまいます。その為、神経をすり減らしてしまうのです。

自分をより理解することで生き方の幅が広がる

敏感すぎる性格のために生きづらさを感じているHSPの人に必要なのは、その特徴を理解して、その特徴を活かしていくことです。
無理をして自分の気質を克服する必要はないのです。それに合わせた生き方を探しましょう。

大事なことは自分の傾向を知ることです

僕自身、大勢の社員がいる会社で日々、接客業をしてしていました。社員、お客様間では常に相手の事を優先して考え、決して嫌な気持ちにさせないことを念頭に接していました。幸いなことに会社内の人たちは非常に優しかった事もあり問題なく過ごせていたと思います。しかし、一方では帰宅後、なぜだか非常に疲れることが日常で起こっていました。

このHSPという気質を知ったことで大人数だと色々と気を使い神経をすり減らしていたという事がわかりました。そして、少人数や一人と会って会話する時は余り疲れないし、ストレスを感じないこともわかりました。自分のキャパシティを超える人数を相手にする場合、自然には入ってきてしまう情報量だけで疲れてしまっていたわけです。

一方では社員、お客様に対して自然に共感していくので何かあれば親身になれますし、その積み重ねで信頼関係も生まれました。

しかし、僕自身、全て上手くいっていたわけではありません。時にはトラブルもあり悩んだこともあります。そして、今でも試行錯誤の真っ最中です。

自分の心を守りながら、長所を活かしていければいいと思います。

もう一度、自分の「気質」を活かせる仕事や場面はどんなところなのだろう?と考えることも良いかもしれませんね。
あまりに生きづらさを感じているのであれば、自分の気質が肯定されるところに身を置くことを考えてみましょう。
また、物の見方を変えてネガティブな視点からポジティブに物事をとらえていくことも大事だと思います。

もし、このブログを読んであなたがHSPだと思うことがあれば、HSPは生まれ持った心の特徴という事を理解して、自分自身を否定しないで長所を活かしてほしいと思います。
そして、より良い環境を作るようにしていってほしいのです。
まだ、気付いてない方々が大勢いると思いますが、5人に1人はいるので世の中には理解してくれる人たちも大勢いるのです。

これをきっかけにあなたの心が軽くなり生きやすくなれれば嬉しい限りです。

では、また

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